2011年6月23日木曜日

豊丸 FUCK

今度、京楽から発売される【銀河鉄道999】。



言わずと知れた中高年層に絶大な支持を誇るキラーコンテンツである。



時代の流れで多少は風化してしまったが、幼少の頃に観たアニメにはついつい感情移入してしまうのが人というものではないだろうか。



そしてそのアニメがパチンコになったとき、何も知らないコンテンツを搭載している機種よりかは、知っているコンテンツの機種をちょっと打ってみようかな、という気にさせることは間違いないだろう。



そんなキラーコンテンツである【銀河鉄道999】が、私の記憶が正しければ、以前は豊丸から発売されていたはずである。



それが何故京楽なの?と思わざるを得ない。



以前発売した豊丸の999は、確かに業界の中では大ヒット、とまで言えるほどの台数を出荷することができなかったかもしれない。



そして稼働もそんなにいいと言えるほどではなかったかもしれない。



しかし、私の記憶が正しければ、発売した時期もよく、近年の豊丸の中では台数が出たほうではなかったのか?というイメージを持っていた。



にも関わらず、この版権を手放した理由は何なのだろうか?



と、言わなくてもいい事を、わざわざ言ってみる。



私は、商品開発において、まぐれ当たりというのは存在すると思う。



偶然が偶然を呼び、大衆に受け入れられる商品が完成したケースというのは珍しくないだろう。



だがしかし、全くの偶然か?と言われれば、そうではないと思う。



何度となくトライ&エラーを繰り返すことで経験を積み、その間に不足した知識を補うための勉強をする。



そうすることで、偶然と呼べるようなアイディアや技術を習得するのではないだろうか。



パチンコやパチスロの開発もまた然りだと思う。



しかし、この偶然ばかりに頼っていては、企業経営は成り立つわけがない。



偶然に頼っていては、何年立ってもヒット機種が登場せず、会社が潰れてしまいかねないからだ。



故に、より短い期間で、偶然ではなく必然と言えるようなヒット商品を生み出すために、色々と勉強をするのではないだろうか。



話を戻そう。



パチンコメーカーやスロットメーカーとして、大きな利益を出せる瞬間というのは、当然だが大ヒット機種を発売した時である。



この【大ヒット】というのは何をもって大ヒットとするのか人によって違うところだが、仮にここでは、パチンコを5万台市場に出荷することとしよう。



この5万台を販売するためには、どんな機械を開発すればいいであろうか?



個人的にはスペックと版権が重要だと考える。



これには万人が面白いと感じるような斬新かつスリリングがスペックと、万人が知っているような大型版権の、両方が必要になる。



その版権面の話だが、正直、私はなんの版権も搭載していない機種が5万台も売れるとは思えない。



だがしかし、大型版権だけを搭載していても、これまた思った以上には売れない。



故に、スペックと版権の両方が重要になるのである。



ちなみに、スペックだけでも売れるケースは少ないが、事例はある。



最近だと、初代の牙狼などが一番の例だと思う。



これくらいの余程のスペックでなければ、無名に近い版権で5万台という台数を売ることができない。



それは、過去の例が実証しているのではないだろうか。



では余程のスペック、つまり、メーカー間の自主規制の穴をかいくぐったスペックだったり、保通協を出し抜いたりしたような機種はどうであろうか?



ぶっちゃけ売れる。



何せ、市場において、そういったスペックの機種が他にないので、プレイヤーはその機種を打つ。



故に稼働が良い状態が長く続くので、増産分が売れる。



売れるが、その後がつらい。



牙狼を発売したサンセイを見てもわかるとおり、一年近く、沈黙せざるを得ない期間が続いたりするケースもある。



売れないといっても、全く販売できないわけではなく、売れるスペックで許可がでなかったりするということである。



これでは売上がなくなるので、つまるところ本末転倒である。



企業というのは、継続的な利益を出し続けなければ、経営し続けることはできないのである。



故に、こういった反動=リスクは避けなければならないのである。



ということは、やはり大物版権というのが如何に重要かがわかる。



それを立証するようなデータが【2010年機種別販売台数】に現れている。



5万台以上販売した機種は10機種以上存在するが、海シリーズを覗いた機種は【全て版権タイアップ機種】である。



そして、そのタイアップ機種を全部挙げると以下のようになる。



・1位 エヴァンゲリオン~始まりの福音~

・4位 花の慶次~愛~

・5位 あしたのジョー

・6位 北斗の拳 剛掌

・9位 水戸黄門

・10位 牙狼~RED REQUIEM~



このように、牙狼を除いては、パチンコをやらない人が見ても知っているほどの超有名コンテンツである。



そういったコンテンツというのは、メーカーにおいて最低一つは確保しておくべきである。



何故確保すべきなのかは後述する。



では豊丸にそういったコンテンツがあるか?と聞かれると、ない。



ないのである。



これでは、大きく儲けるべき瞬間に儲けることができない、ということを意味するのである。



それは非常に残念なことであろう。



ちなみに、私が豊丸だったら、こんな戦略でやるというのを簡単に書こうと思う。



【現状認識】

・ランチェスター戦略的には設置シェア、年間販売台数共に3番手以下の弱小になる

・有名な版権を持っていない(持っているかもしれないが、ないと仮定)

・販促費に多大な予算をかけられない

・全国の全ホールに直販営業マンが行って営業するほどの営業力はない

・過去に一般電役の機種でヒットしたことがある


【これからの戦略】

・自社の強い部分を伸ばす

・大企業と同じ土俵に乗らない

・3年練ったアイディアではなく、3年経っても体得できない技術を習得し、それを企業のウリとする

・既存事業の延長と捉えないで、新規事業と捉える。ない市場を創り上げる、つまりブルーオーシャン


【具体的な戦術】

・自社の強みは何か? → 他社にはない一般電役のノウハウがある → この技術とノウハウを3年間かけて進化させる

・セブン機は売らない

・新たに一般電役の市場を創り上げるわけで、一機種にかける開発費と製造コストと期間と販促費をできるだけ抑える。なくてもいいくらい

・ヒットするまでは、質ではなく手数で勝負すること。ただし、スペックは必ず毎回変更すること。そうしないと、何が良かったのか?がわからない=ヒットの法則を見つけられない

・その中で、稼働がよかった機種のどこが良かったのか?について3つ程度の要素を抽出し、それぞれを特化させた機種を発売し、ヒットの要因を特定する

・ここでついついそれなりに稼動した機種を再版してしまいたくなるが、それをしてはいけない。それをするなら全く同じスペックでもいいので、別な機種を発売すること。そうしなければ大ヒットの要因が特定できない

・その間の販促は、あなりお金のかからないインターネットを中心に行う

・大ヒットの要因が特定できた段階で、誰もが知っているようなビッグコンテンツを搭載し、発売する → ここで5万台売れる(例:新大江戸日記、信長の野望、ゴジラ、座頭市で潜確を検証 → 花の慶次で大ヒット)

・その後はどんなコンテンツを搭載してもそれなりに売れるはずなので、その間にまた上記のような流れを繰り返すと、また3年後に同じ流れで利益を出すことができる



といった感じでしょうか。



このように偉そうなことを書きましたが、そんな私はできているのか?と言いますと、まあよくわからんですな(笑)



ということで、かなり酷評致しましたが、豊丸は好きなメーカーなので頑張って欲しいです。



できれば酒パワーの番組でも協力させて欲しいですがね(笑)